🎉 「身体障害作業療法」全60問 制覇!
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第60回 午前第2問✓ 正解
56歳の男性。数年前から頸椎椎間板ヘルニアを指摘されていた。昨日、自宅で転倒して突然に麻痺を呈した。頸髄損傷と診断され、主な損傷部位以下の機能はASIA機能障害尺度[ASIA Impairment Scale〈AIS〉]でBである。頸椎MRI(別冊No.1)を別に示す。正しいのはどれか。
- 1.横隔膜の麻痺がある。
- 2.肩をすくめることができる。 ✓
- 3.頸部の感覚機能障害を認める。
- 4.スプーンを握り食事ができる。
- 5.棚の上の物をとることができる。
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正答:2 肩をすくめることができる。
頸椎MRIでは、C3/4〜C5/6レベルで椎間板ヘルニアによる脊髄圧迫が認められる。
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第60回 午前第3問✓ 正解
59歳の男性。右利き。脳梗塞による左片麻痺。発症21日目のBrunnstrom法ステージは上肢Ⅳ、手指Ⅲ、下肢Ⅲ。表在感覚は上肢手指下肢共に鈍麻。椅子座位で机上の布を用いたワイピングの上肢機能的訓練を図のように行った。訓練の目的はどれか。2つ選べ。
- 1.握力の改善
- 2.手指の巧緻性の改善
- 3.肘の分離運動の改善 ✓
- 4.手背の表在感覚の改善
- 5.肩甲帯の前方突出運動の改善 ✓
▼ 答えだと思う選択肢をタップ
正答:3・5 肘の分離運動の改善 / 肩甲帯の前方突出運動の改善
図は椅子座位で患者が麻痺側上肢の手掌を布の上に乗せ、机上を前方(斜め遠位方向)に向かってワイピングしている場面を示している。
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第60回 午前第4問✓ 正解
54歳の女性。手内筋が萎縮し、環指と小指はMP関節が過伸展し、PIP関節・DIP関節が屈曲している。また、環指と小指のしびれの訴えがある。薬物療法と装具療法が開始された。この患者が使用する装具で適切なのはどれか。
- 1.短対立装具
- 2.ナックルベンダー ✓
- 3.バデイスプリント
- 4.逆ナックルベンダー
- 5.コックアップ・スプリント
▼ 答えだと思う選択肢をタップ
正答:2 ナックルベンダー
環指・小指のMP過伸展+PIP・DIP屈曲という変形はクロー変形(鷲手変形)であり、尺骨神経麻痺の典型像である。
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第60回 午前第5問✓ 正解
45歳の女性。右乳癌の診断で、右乳房切除および腋窩リンパ節郭清術を受けた。術後1年経過。右上肢にリンパ浮腫(病期分類Ⅰ期)を生じた。患側の生活指導で最も正しいのはどれか。
- 1.上肢を挙上する。 ✓
- 2.上肢へ負荷をかける。
- 3.マッサージは強めにする。
- 4.肩関節の可動域訓練は避ける。
- 5.50mmHgの上肢スリーブを装着する。
▼ 答えだと思う選択肢をタップ
正答:1 上肢を挙上する。
乳癌術後リンパ浮腫(病期Ⅰ期)の生活指導では、リンパ液の流れを促進し浮腫の悪化を防ぐことが基本方針となる。
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第60回 午前第6問✓ 正解
35歳の男性。交通事故により頸髄損傷完全麻痺(第4頸髄節まで機能残存)で回復期リハビリテーション病棟に入院中である。60歳代の父母との同居を見据えて作業療法を実施している。介助量軽減に向けた支援機器・自助具(別冊No. 2)を別に示す。導入で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1.① ✓
- 2.②
- 3.③
- 4.④
- 5.⑤ ✓
▼ 答えだと思う選択肢をタップ
正答:1・5 ① / ⑤
図に示されているのは①移動用リフト、②ジョイスティック付き電動車椅子、③万能カフ、④ポータブルスプリングバランサー、⑤マウススティックの5種類である。
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第60回 午前第8問✓ 正解
次の文により、7、8の問いに答えよ。
72歳の男性。脳血管障害による左片麻痺。Brunnstrom法ステージ上肢Ⅲ、手指Ⅲ、下肢Ⅴ。回復期リハビリテーション病棟へ転棟した。病室ではベッドから起き上がり、端座位は可能である。車椅子からベッドへの移乗動作は自力でできるが、ベッドから車椅子への移乗動作は触れる程度の最小介助が必要である。
この患者の病棟でのベッドから車椅子への移乗動作自立に向けた指導で適切なのはどれか。
- 1.浅く腰掛けさせる。 ✓
- 2.麻痺側下肢を軸に回転する。
- 3.車椅子はベッドに平行に設置する。
- 4.足部を膝より前方へ出して立ち上がる。
- 5.ベッドの高さを車椅子より低くしておく。
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正答:1 浅く腰掛けさせる。
片麻痺患者のベッドから車椅子への移乗を自立させるには、立ち上がり動作の効率化が鍵となる。
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第60回 午前第10問✓ 正解
49歳の男性。右利き。右中大脳動脈領域の脳梗塞。回復期リハビリテーション病棟で作業療法が開始された。左上下肢に中等度の運動麻痺がある。BITは通常49/146、行動47/81。車椅子では常に図のような姿勢がみられた。この患者への作業療法で最も適切なのはどれか。
- 1.PQRST法
- 2.間隔伸長法
- 3.視覚走査法 ✓
- 4.遮断除去法
- 5.視覚イメージ法
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正答:3 視覚走査法
図は患者が車椅子上で頭部・視線を左側に向けず、常に右方向を向いた姿勢を示している。
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第60回 午前第11問✓ 正解
32歳の女性。右利き。運輸会社で10年間事務を担当している。1か月前に脳梗塞を発症したが、運動麻痺は認めないため退院し職場復帰した。与えられた仕事は意欲的に集中して行い、指示されたことを実行することはできていたが、上司からは自分で段取りを考えて行動ができないとの指摘を受けることが多くなった。この患者の高次脳機能障害の検査で最も優先されるのはどれか。
- 1.BADS ✓
- 2.BIT
- 3.CAS
- 4.CAT
- 5.RBMT
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正答:1 BADS
「与えられた仕事は遂行できるが、自分で段取りを考えて行動できない」という症状は遂行機能障害(実行機能障害)を示している。
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第60回 午前第12問✓ 正解
72歳の女性。慢性心不全。左室駆出率〈LVEF〉は35%、NYHA分類はⅢ度。今回、心不全の急性増悪で入院した。経過良好で退院に向けて作業療法が開始された。認知機能の低下を認める。入院前は平屋に独居で生活しており、自宅退院に向けて不安が残る。介護保険の要介護認定は未申請である。退院に向けた作業療法で誤っているのはどれか。
- 1.要介護認定の申請を勧める。
- 2.入浴は半身浴とするよう指導する。
- 3.心電図モニター下で炊事動作訓練を行う。
- 4.Borg指数15〜18の範囲での活動を指導する。 ✓
- 5.日常生活活動は最高心拍数の50〜70%で行う。
▼ 答えだと思う選択肢をタップ
正答:4 Borg指数15〜18の範囲での活動を指導する。
慢性心不全(NYHA Ⅲ度、LVEF 35%)患者の退院指導では、過負荷を避けた安全な活動範囲の設定が重要である。
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第60回 午前第33問✓ 正解
前腕能動義手を図に示す。名称で正しいのはどれか。
- 1.ハンガー
- 2.クロス・バー
- 3.ベース・プレート ✓
- 4.ハーネス
- 5.リテーナー
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正答:3 ベース・プレート
図は前腕能動義手のハーネス・継手系を示しており、各番号が部品に対応している。
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第60回 午前第35問✓ 正解
ASIA 機能障害尺度〔ASIA Impairment Scale〈AIS〉〕で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1.握力を測定する。
- 2.触覚を評価する。 ✓
- 3.関節可動域を測定する。
- 4.運動は6段階で評価する。 ✓
- 5.第4頸髄節の運動を評価する。
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正答:2・4 触覚を評価する。 / 運動は6段階で評価する。
AIS(ASIA Impairment Scale)はASIA(American Spinal Injury Association)が定めた脊髄損傷の標準的機能評価法であり、感覚・運動機能を体系的に評価する。
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第60回 午前第36問✓ 正解
慢性心不全患者の在宅生活指導で適切なのはどれか。
- 1.安静臥床を指示する。
- 2.しゃがんで床を拭くように勧める。
- 3.息切れ時には背臥位をとるように促す。
- 4.下腿浮腫の出現に注意をするように促す。 ✓
- 5.息をこらえて荷物を持ち上げるように指示する。
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正答:4 下腿浮腫の出現に注意をするように促す。
慢性心不全の在宅生活では、心不全増悪の早期サインを患者自身が察知することが重要。
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第60回 午前第38問✓ 正解
脳卒中治療ガイドライン2021のリハビリテーションで推奨グレードが最も高いのはどれか。
- 1.運動障害に対する薬物療法
- 2.半側空間無視に対する鏡像を用いた訓練
- 3.中枢性疼痛に対する反復性経頭蓋磁気刺激
- 4.摂食嚥下障害に対するバルーンカテーテル訓練
- 5.軽度から中等度の上肢麻痺に対する麻痺側上肢を強制使用させる訓練 ✓
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正答:5 軽度から中等度の上肢麻痺に対する麻痺側上肢を強制使用させる訓練
脳卒中治療ガイドライン2021において、軽度〜中等度上肢麻痺に対するCI療法(Constraint-Induced Movement Therapy:麻痺側上肢の強制使用)は推奨グレードAとして最も高い推奨が与えられている。
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第60回 午後第2問✓ 正解
36歳の男性。手にバスケットボールが当たって受傷した。来院時の手指の写真(別冊No. 1A)と単純エックス線写真(別冊No. 1B)を別に示す。考えられるのはどれか。
- 1.Bennett骨折
- 2.Heberden結節
- 3.槌指 ✓
- 4.ばね指
- 5.ボクサー骨折
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正答:3 槌指
バスケットボールが当たるという受傷機転(指先への強制屈曲外力)と、写真Aに示された指先の屈曲変形・発赤腫脹、エックス線写真Bに示された末節骨基部の剥離骨折像から、槌指(マレットフィンガー)と診断される。
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第60回 午後第3問✓ 正解
67歳の男性。右利き。灯油による引火で右前腕以遠にⅢ度の熱傷を受傷した。救命救急センターに搬送され、壊死組織のデブリドマンを施行され、植皮術が行われた。術後3日目にベッドサイドで作業療法を開始した。この時点での受傷手への対応で正しいのはどれか。
- 1.抵抗運動
- 2.安静時の挙上 ✓
- 3.動的スプリント製作
- 4.他動関節可動域訓練
- 5.弾性包帯による圧迫療法
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正答:2 安静時の挙上
植皮術後3日目は生着を最優先する時期であり、移植片のずれや剪断力を避ける必要があります。
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第60回 午後第4問✓ 正解
21歳の女性。先天性の右上肢欠損。上肢の写真(別冊No. 2)を別に示す。起こり得る2次性の障害で最もみられるのはどれか。
- 1.幻肢痛
- 2.神経腫
- 3.側弯症 ✓
- 4.断端浮腫
- 5.骨断端の過成長
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正答:3 側弯症
写真から、右上肢が肘関節付近で欠損している先天性上肢欠損(横断性欠損)であることが確認できる。
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第60回 午後第5問✓ 正解
69歳の女性。関節リウマチ。45歳で診断を受けて投薬治療が開始された。SteinbrockerのステージⅢ、クラス2。両手指は軽度尺側偏位で動揺性を認めるが痛みはない。右小指にはスワンネック変形を認める。評価時には「日常生活でしっかり手を使うようにしないと関節の変形が進む」と認識していた。作業療法で最も優先順位が高いのはどれか。
- 1.関節保護指導 ✓
- 2.上肢等張性筋力訓練
- 3.午前中の家事実施を指導
- 4.柔らかいマットレスの導入
- 5.右小指のリングスプリントの製作
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正答:1 関節保護指導
患者は「しっかり手を使わないと変形が進む」と誤った認識を持っており、過用は関節破壊を進行させます。
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第60回 午後第6問✓ 正解
52歳の男性。右利き。脳梗塞による右片麻痺。発症後14日目に回復期リハビリテーション病棟へ転棟した。意識は清明で、認知機能に問題はない。Brunnstrom法ステージ上肢Ⅲ、手指Ⅲ、下肢Ⅴ。疼痛や浮腫はない。機能回復を目的とした作業療法を図に示す。現時点でこの患者の右上肢に行う訓練で最も適切なのはどれか。
- 1.ペグ差し
- 2.立位での輪投げ
- 3.両手でボールを受ける
- 4.輪を背中で持ち替え ✓
- 5.肘伸展位での窓拭き
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第60回 午後第7問✓ 正解
19歳の男性。身長170 cm、体重60 kg。頸髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)。車椅子は全幅70 cm、全長120 cm。車椅子とベッド間の移乗は前・後方移動で自立し、ADLは自助具や環境整備で自立の見込みを得た。住宅改修図(別冊No. 3)を別に示す。正しいのはどれか。
- 1.①屋外スロープの勾配を1/6にした。
- 2.②居間と台所の開口部の幅を80 cmにした。
- 3.③車椅子が回転するポーチの幅を140 cmにした。 ✓
- 4.④歩行者とすれ違うための廊下幅を120 cmにした。
- 5.⑤床面から浴槽の縁までの高さを80 cmにした。
▼ 答えだと思う選択肢をタップ
正答:3 ③車椅子が回転するポーチの幅を140 cmにした。
住宅改修図を確認すると、①屋外スロープ、②居間と台所の開口部、③ポーチ幅、④廊下幅、⑤浴槽の縁の高さが示されている。
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第60回 午後第9問✓ 正解
78歳の男性。病室からリハビリテーション室まで歩いて来室した。到着後に息苦しく動悸がすると訴えたため、直ちに心電図検査が施行された。心電図(別冊No.4)を別に示す。心電図の所見で正しいのはどれか。
- 1.心室細動
- 2.心室頻拍
- 3.心房細動 ✓
- 4.心室性期外収縮
- 5.完全房室ブロック
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正答:3 心房細動
心電図(I・II・III誘導)を確認すると、P波が消失しており、基線が細かく不規則に揺れるf波(細動波)が認められ、RR間隔が完全に不規則(絶対性不整脈)である。
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第60回 午後第11問✓ 正解
57歳の女性。右利き。5年前から多発性筋炎でステロイド治療中。約1か月前から四肢の脱力と易疲労性が著しく、多発性筋炎の増悪と診断された。嚥下機能は保たれている。スプーンの把持は可能だが、食事の途中で口まで運べなくなり介助を要する。この患者への対応で適切なのはどれか。
- 1.BFOの使用を検討する。 ✓
- 2.利き手交換訓練をする。
- 3.スプーンの柄の形状を検討する。
- 4.上肢の使用を控えるよう指導する。
- 5.高負荷で上肢の筋力増強訓練をする。
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正答:1 BFOの使用を検討する。
多発性筋炎の増悪期で筋力低下が著明なため、高負荷訓練は筋障害を悪化させる危険があります。
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第60回 午後第12問✓ 正解
48歳の男性。ALS。発症後8年が経過し在宅生活を続けている。四肢や体幹に運動麻痺を生じて、手指筋力はMMT0レベル、ADLは全介助。さらに錐体路障害の症状を認め、人工呼吸器を装着している。この患者が導入するコミュニケーション機器で適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1.人工喉頭
- 2.透明文字盤 ✓
- 3.キーボードカバー
- 4.音声メモICレコーダー
- 5.眼球運動センサースイッチ ✓
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正答:2・5 透明文字盤 / 眼球運動センサースイッチ
人工呼吸器装着・四肢麻痺(手指MMT0)の状態でも、ALSでは眼球運動は比較的保たれます。
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第60回 午後第22問✓ 正解
CRPSで正しいのはどれか。
- 1.男性に多い。
- 2.高齢者に多い。
- 3.手根背屈変形をきたす。
- 4.骨折後の発症率は80%である。
- 5.外傷疾病に不釣り合いな持続性疼痛がある。 ✓
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正答:5 外傷疾病に不釣り合いな持続性疼痛がある。
CRPS(複合性局所疼痛症候群)は、外傷など誘因の程度に不釣り合いな強く持続する疼痛を特徴とし、アロディニアや自律神経症状・浮腫・皮膚変化を伴います。
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第60回 午後第28問✓ 正解
橈骨遠位端骨折の術後に前腕から手関節の外固定を行った。外固定期間中の患肢への作業療法で最も優先されるのはどれか。
- 1.温熱療法
- 2.母指内転位保持
- 3.手指の屈伸自動運動 ✓
- 4.前腕回内外自動運動
- 5.ADLでの積極的な使用
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第60回 午後第36問✓ 正解
生化学検査項目と検査値の組合せで基準範囲内にあるのはどれか。
- 1.C反応性蛋白〈CRP〉──────────── 7.2 mg/dL
- 2.アルブミン〈Alb〉──────────────── 2.3 g/dL
- 3.総コレステロール〈TC〉─────────── 345 mg/dL
- 4.脳性ナトリウム利尿ペプチド〈BNP〉──── 350 pg/mL
- 5.ヘモグロビン A1c〈HbA1c〉〈NGSP〉──── 5.5% ✓
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正答:5 ヘモグロビン A1c〈HbA1c〉〈NGSP〉──── 5.5%
生化学検査値が基準範囲内にある組合せを選ぶ問題です。
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第59回 午前第1問✓ 正解
60歳の男性。作業中に転倒し、左手をついて受傷した。単純エックス線写真(別冊No. 1)を別に示す。診断はどれか。
- 1.Barton骨折
- 2.Bennett骨折
- 3.Boxer's骨折
- 4.Colles骨折 ✓
- 5.Roland骨折
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正答:4 Colles骨折
橈骨遠位端骨折で、骨片が背側・橈側に転位している典型的なColles骨折の像である。
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第59回 午前第5問✓ 正解
55歳の男性。右利き。交通事故により右上腕切断(断端長22 cm、90%残存)となった。既往歴として左片麻痺があった。MMTで肩甲骨外転は右5・左3。肩関節可動域は、屈曲が右160度・左140度、内旋が右45度・左50度であった。義手適合判定を行ったところ、肘90度屈曲位で手先具が完全には開かなかった。最も考えられる原因はどれか。
- 1.ケーブルが短すぎる。
- 2.左側の肩甲帯の筋力が低下している。 ✓
- 3.前腕支持部のトリミングが不良である。
- 4.ソケットがオープンショルダー式である。
- 5.右側の肩関節の内旋可動域に制限がある。
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正答:2 左側の肩甲帯の筋力が低下している。
能動義手の手先具を開くためのケーブル操作は、主に肩甲骨の外転(前方突出)によって行われる。
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第59回 午前第6問✓ 正解
車椅子の写真(別冊No. 4)を別に示す。使われている部品はどれか。
- 1.リクライニング式バックサポート
- 2.開き式フット・レッグサポート
- 3.デスク型アームサポート
- 4.ノブ付きハンドリム
- 5.トグル式ブレーキ ✓
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正答:5 トグル式ブレーキ
写真の車椅子を確認すると、後輪のブレーキ部分に「押し引き式(トグル式)」のレバー型ブレーキが装着されている。
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第59回 午前第8問✓ 正解
68歳の女性。脳梗塞で回復期リハビリテーション病院に入院中。作業療法中に図のような状態を示した。考えられる障害はどれか。
- 1.観念失行
- 2.拮抗失行
- 3.相貌失認
- 4.脳梁失行
- 5.連合型視覚失認 ✓
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正答:5 連合型視覚失認
図を見ると、左パネルでは検査者が図形(ハンマーと鉛筆)を提示し「この図を同じように写してください」と依頼している。
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第59回 午前第9問✓ 正解
55歳の女性。右利き。脳梗塞による左片麻痺。発症15日目のBrunnstrom法ステージは上肢Ⅲ、手指Ⅲ、下肢Ⅲ。歩行中、左膝折れや反張膝はないが軽度の内反尖足を認める。感覚障害および高次脳機能障害を認めない。早期に移動能力を獲得するために最も適切な装具はどれか。
- 1.靴型装具
- 2.硬性膝装具
- 3.短下肢装具 ✓
- 4.長下肢装具
- 5.骨盤帯付長下肢装具
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正答:3 短下肢装具
BRS上肢・手指・下肢ともにⅢ(共同運動パターン)で、膝折れ・反張膝なし、感覚障害・高次脳機能障害なし、軽度の内反尖足がある。
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第59回 午前第10問✓ 正解
72歳の男性。糖尿病性腎症。独居。下肢筋力には低下を認めず、ADLは自立している。BMIは30。1.5kmの距離の将棋教室にバスで週2回通っている。腎機能は糸球体濾過量40mL/分/1.73㎡(CKD病期ステージ3b:中等度〜高度低下)を認めたため入院となった。その他の併存疾患は認めていない。退院時の生活指導で適切なのはどれか。
- 1.高蛋白食を勧める。
- 2.高負荷での筋力増強運動を指導する。
- 3.Borg指数17の有酸素運動を指導する。
- 4.将棋教室まで歩いて通うように助言する。 ✓
- 5.家事はヘルパーに依頼するように助言する。
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正答:4 将棋教室まで歩いて通うように助言する。
CKD stage 3bでは中等度の腎機能低下があるが、ADL自立・下肢筋力正常・BMI30(肥満)であることから、適度な有酸素運動と体重管理が推奨される。
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第59回 午前第37問✓ 正解
疾患と支援機器の組合せで最も適切なのはどれか。
- 1.アテトーゼ型脳性麻痺 ―――― リーチャー
- 2.片麻痺 ―――――――――――― キーボードカバー
- 3.関節リウマチ ―――――――― 台付き爪切り ✓
- 4.第2腰髄完全損傷 ―――――― スライディングボード
- 5.Parkinson病 ――――――――― BFO
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正答:3 関節リウマチ ―――――――― 台付き爪切り
台付き爪切りは片手でも使用できる自助具であり、関節リウマチで両手の把持力低下や関節変形がある場合に有用。
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第59回 午後第3問✓ 正解
62歳の女性。5か月前に左半身の脱力のため救急車で搬入され、右視床出血と診断された。現在、Brunnstrom法ステージは上肢Ⅳ、手指Ⅲ、下肢Ⅲであり、座位では右に重心が偏移し、頭部は右に回旋していた。図のような検査所見を呈している。作業療法プログラムで最も適切なのはどれか。
- 1.右側から声掛けを行う。
- 2.座位で左から右に輪移動を行う。
- 3.頸部を左回旋させて塗り絵を行う。 ✓
- 4.ADL訓練は視覚認知の改善を図ってから行う。
- 5.机上課題では左側に壁がくるように座席を配置する。
▼ 答えだと思う選択肢をタップ
正答:3 頸部を左回旋させて塗り絵を行う。
図には星印抹消試験(BIT様の検査)の結果が示されており、右側の星印への抹消が多く、左側への抹消が著しく少ない(左側半側空間無視)パターンが確認できる。
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第59回 午後第4問✓ 正解
55歳の女性。趣味のガーデニングで手根管症候群となり正中神経低位麻痺を呈した。この患者のスプリント製作で最も適切なのはどれか。
- 1.母指は指腹まで覆う。
- 2.手背部で中手骨頭部を圧迫する。
- 3.母指を示指と対立位に保持する。 ✓
- 4.近位端は前腕近位2/3の位置とする。
- 5.遠位端はⅡ〜Ⅴ指のMP関節の掌側部を覆う。
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正答:3 母指を示指と対立位に保持する。
正中神経低位麻痺では母指球筋(短母指外転筋・短母指屈筋浅頭・母指対立筋)が麻痺し、対立動作が障害される。
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第59回 午後第5問✓ 正解
70歳の男性。右中大脳動脈領域のアテローム血栓性脳梗塞後に重度の左片麻痺と感覚障害が残存し、4週後、回復期リハビリテーション病院に転院した。転院時のバイタルサインに異常なく自発痛の訴えは無かった。左上下肢は随意性が乏しく、浮腫を認めた。血液検査ではDダイマーが高値以外は正常範囲であった。最も考えられる疾患はどれか。
- 1.心不全
- 2.蜂窩織炎
- 3.肩手症候群
- 4.深部静脈血栓症 ✓
- 5.ネフローゼ症候群
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正答:4 深部静脈血栓症
重度片麻痺による不動、Dダイマー高値、浮腫の組み合わせは深部静脈血栓症(DVT)の典型的な所見である。
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第59回 午後第9問✓ 正解
70歳の女性。独居。身長155cm、体重52kg。自宅で転倒。右大腿骨頸部骨折と診断され、右人工骨頭置換術(後方アプローチ)を受けた。術後、回復期リハビリテーション病院を経て自宅退院の見込みである。右股関節の屈曲角度は100度、伸展0度である。左下肢機能には問題を認めない。屋内外は杖歩行自立。現状の家屋環境を図に示す。退院時に向けた環境調整で最も適切なのはどれか。ただし、手すりの高さはすべて適切である。
- 1.浴槽内いすを設置する ✓
- 2.屋内階段の壁側にも手すりを設置する
- 3.補高便座を設置する
- 4.玄関の上がりかまちに踏み台を設置する
- 5.屋外階段の手すりの平坦部分を取り除く
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正答:1 浴槽内いすを設置する
本症例は右THA後方アプローチ後で、右股関節屈曲100°・伸展0°の制限がある。
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第59回 午後第10問✓ 正解
72歳の男性。在宅酸素療法中。呼吸困難が増悪したため入院し、作業療法が開始された。開始時の胸部CT(別冊No. 3)を別に示す。mMRCはGrade 4であり、酸素流量は安静時3L/分、労作時5L/分であった。この患者の日常生活指導で最も優先されるのはどれか。
- 1.口すぼめ呼吸を指導する。
- 2.更衣動作は素早く行わせる。
- 3.呼吸困難時には深呼吸を促す。
- 4.立ち上がってすぐに移動する。
- 5.短時間で動作を区切って休憩する。 ✓
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正答:5 短時間で動作を区切って休憩する。
胸部CT(B)では両肺野の気腫性変化(低吸収域の広範な分布)が確認でき、重度のCOPD(慢性閉塞性肺疾患)が示唆される。
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第59回 午後第12問✓ 正解
58歳の男性。脳梗塞後の左不全片麻痺。Brunnstrom法ステージ上肢Ⅲ、手指Ⅲ、下肢Ⅲ。短下肢装具装着で杖歩行が可能である。MMSEは25点、高次脳機能障害はない。利き手は右手である。山間部に在住であり自動車の運転が必要である。同居の妻は運転免許を取得していない。オートマチック車での運転再開に向けて作業療法を開始した。運転再開支援で最も適切なのはどれか。
- 1.運転免許を更新するために教習所に通うように指導する。
- 2.運転再開には臨時適正検査を受けるように指導する。 ✓
- 3.スライディングボードを使用するように指導する。
- 4.運転時には妻を助手席に乗せるように指導する。
- 5.運転再開の許可は作業療法士が行う。
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正答:2 運転再開には臨時適正検査を受けるように指導する。
道路交通法の改正(2014年)により、一定の病気(脳血管疾患含む)が疑われる場合、臨時適性検査または医師の診断書提出が義務付けられており、脳卒中後の運転再開にはこの手続きが必要である。
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第59回 午後第13問✓ 正解
56歳の女性。4年前に関節リウマチと診断された。Steinbrockerのステージ3、クラス3。趣味は料理、手芸および絵画で活動への意欲は高い。両肩関節と両股関節の可動域制限は著明であり、起き上がりが困難である。後頸部と両膝の痛みを訴えている。作業療法で適切なのはどれか。
- 1.趣味活動の絵画は中止する。
- 2.柔らかいマットレスの導入を勧める。
- 3.高さのある枕を使用するように勧める。
- 4.等張性収縮を利用した上肢の筋力維持を図る。
- 5.料理の際は座面の高い椅子を使用するように勧める。 ✓
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正答:5 料理の際は座面の高い椅子を使用するように勧める。
関節リウマチ(RA)では関節保護が基本原則。
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第59回 午後第21問✓ 正解
聴理解と読解は良好であるが復唱が障害される。漢字より平仮名が書きづらい。考えられる失語症はどれか。
- 1.伝導失語 ✓
- 2.感覚性失語
- 3.失名詞失語
- 4.超皮質性運動失語
- 5.超皮質性感覚失語
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正答:1 伝導失語
「聴理解・読解は良好」「復唱障害あり」「平仮名より漢字が書きやすい(平仮名が書きづらい)」という3点から伝導失語が示唆される。
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第59回 午後第29問✓ 正解
高次脳機能障害の作業療法で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1.記憶障害に対しては間隔伸張法を用いる。 ✓
- 2.遂行機能障害に対してはPQRST法を用いる。
- 3.注意障害に対しては刺激の多い環境を設定する。
- 4.社会的行動異常に対しては周囲の人々に症状の理解を促す。 ✓
- 5.半側空間無視に対してはAPT〈Attention Process Training〉を用いる。
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正答:1・4 記憶障害に対しては間隔伸張法を用いる。 / 社会的行動異常に対しては周囲の人々に症状の理解を促す。
記憶障害には間隔伸張法が有効であり、社会的行動異常(問題行動・易怒性など)に対しては周囲の理解を促すことが適切な対応である。
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第59回 午後第31問✓ 正解
上腕能動義手の適合判定で、肘離断患者の場合に実施しない検査はどれか。
- 1.回旋力に対する安定性 ✓
- 2.ソケットの適合チェック
- 3.引っ張り荷重に対する安定性
- 4.ケーブルシステムの効率チェック
- 5.肘の最大屈曲に要する肩関節の屈曲角度
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正答:1 回旋力に対する安定性
肘離断の場合は肘関節が残存しない(肘関節離断)ため、肩関節と義手ソケット間の回旋力への安定性は評価対象とならない(上腕切断の場合は肘関節の回旋力安定性を評価する)。
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第59回 午後第33問✓ 正解
癌治療と合併症との組合せで正しいのはどれか。
- 1.化学療法 ─── 末梢神経障害 ✓
- 2.頸部郭清術 ─── 顔面神経麻痺
- 3.前立腺腹腔鏡下全摘除術 ─── リンパ浮腫
- 4.乳房切除術 ─── 自律神経障害
- 5.放射線療法 ─── 唾液分泌過多
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正答:1 化学療法 ─── 末梢神経障害
化学療法(特に白金製剤・タキサン系・ビンカアルカロイドなど)は化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN)を引き起こすことが知られており、手足のしびれ・疼痛・感覚障害として現れる。
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第58回 午前第1問✓ 正解
60歳の女性。右中大脳動脈閉塞による脳梗塞。左片麻痺や感覚障害は重度で、車椅子座位では頸部右回旋がみられる。また、食事時にはしばしば左側の見落としがみられる。机上での模写検査の結果を図に示す。結果の解釈として最も適切なのはどれか。
- 1.記憶障害が疑われる。
- 2.左方探索がみられる。 ✓
- 3.理解力の低下がみられる。
- 4.選択的注意は保たれている。
- 5.重度の左半側空間無視である。
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正答:2 左方探索がみられる。
図の模写結果を見ると、見本(上)は左右対称に葉・花びら・地面の草が描かれているのに対し、模写結果(下)では右側に偏った描画となっており、左側の要素(花びら・葉・地面の草)が省略または著しく縮小されている。
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第58回 午前第2問✓ 正解
80歳の女性。右変形性股関節症に対し人工股関節置換術(後方アプローチ)が施行された。現在、術後2週が経過し、患肢全荷重が許可されている。この患者に対するADL指導として最も適切なのはどれか。
- 1.割り座で靴下をはく。
- 2.椅子座位で床の物を拾う。
- 3.床の上で体育座りをする。
- 4.椅子座位で右下肢を上にして足を組む。
- 5.階段を降りるときは右足を先に下ろす。 ✓
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正答:5 階段を降りるときは右足を先に下ろす。
後方アプローチによる人工股関節置換術後は、股関節の屈曲・内転・内旋の複合動作(脱臼肢位)を避ける必要がある。
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第58回 午前第8問✓ 正解
33歳の男性。交通事故で完全頸髄損傷(C7頸髄節まで機能残存)を受傷した。受傷後2か月が経過し、全身状態は良好でADLの拡大が図られている。排泄については核上型神経因性膀胱と診断され、自排尿が困難である。この患者の排尿管理として適切なのはどれか。
- 1.圧迫排尿
- 2.骨盤底筋訓練
- 3.自己導尿 ✓
- 4.尿道カテーテル留置
- 5.膀胱瘻の造設
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正答:3 自己導尿
C7残存の頸髄損傷は両手指の機能がある程度残存し(C7:手関節背屈・肘関節伸展・指伸展が可能)、核上型神経因性膀胱(痙性膀胱)では自排尿が困難なため、清潔間欠自己導尿(CIC)が第一選択となる。
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第58回 午前第9問✓ 正解
70歳の男性。診断名はCOPD。mMRC息切れスケールはグレード4、画像所見では肺の過膨張が指摘されている。在宅酸素療法が導入されていたが、感冒を契機に入院し、入院1週後に作業療法が開始となった。酸素安静時1L/分、労作時2L/分で、開始時(安静時)のバイタルサインは心拍数86/分、呼吸数22/分、SpO₂94%、修正Borg Scale 2であった。作業療法で最も適切なのはどれか。
- 1.食事は一度に多めに摂取するように指導する。
- 2.IADL指導はパンフレットのみで行う。
- 3.心拍数が110/分になったら中止する。
- 4.ADL訓練はSpO₂85%以上で行う。
- 5.洗体動作は呼気に合わせて行う。 ✓
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正答:5 洗体動作は呼気に合わせて行う。
COPDでは呼気時に気道が閉塞しやすいため、口すぼめ呼吸を用いた意識的な呼気コントロールが重要。
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第58回 午前第10問✓ 正解
30歳の男性。脊髄損傷(第5胸髄節まで機能残存)。受傷から5か月が経過、セルフケアは自立し、退院に向けて住宅改修を検討している。排尿は自己導尿、排便は座薬を使用し便器上で排泄。自宅のトイレの改修前の見取り図を示す。必要な住宅改修で適切でないのはどれか。ただし、車椅子は全幅58cm、全長80cmとする。
- 1.①引き戸に変更する。
- 2.②開口幅を85cmに変更する。
- 3.③洗面台に下部空間をつくる。
- 4.④床をフローリングに変更する。
- 5.⑤縦手すりを設置する。 ✓
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正答:5 ⑤縦手すりを設置する。
Th5機能残存の脊髄損傷(対麻痺)では上肢機能は完全に残存しており、車椅子での自立生活を目指す。
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第58回 午前第11問✓ 正解
48歳の男性。脳梗塞後の右片麻痺。左利き。発症から5か月経過。Brunnstrom法ステージは上肢、下肢ともにⅢ。関節可動域制限は認めず、座位バランスは良好である。短下肢装具とT字杖で歩行は自立している。この患者に対する自助具で最も適切なのはどれか。
- 1.爪ブラシ(固定式)
- 2.長柄ブラシ
- 3.ボタンエイド
- 4.爪切り(固定式) ✓
- 5.ソックスエイド
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正答:4 爪切り(固定式)
本症例は左利き・右片麻痺(Brunnstromステージ上肢Ⅲ)であり、利き手(左手)は麻痺していないため使用可能である。
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第58回 午前第22問✓ 正解
上肢にリンパ浮腫(病期分類Ⅱ期)がある患者に対する生活指導として最も適切なのはどれか。
- 1.日光浴をする。
- 2.患肢の挙上を避ける。
- 3.患肢で血圧を測定する。
- 4.高い温度で入浴をする。
- 5.正常なリンパ節へ向けてマッサージを行う。 ✓
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正答:5 正常なリンパ節へ向けてマッサージを行う。
リンパ浮腫のケアでは、滞留したリンパ液を機能している正常なリンパ節方向へ誘導することが治療の基本(用手的リンパドレナージ)である。
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第58回 午前第30問✓ 正解
心不全患者への生活指導で適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1.1日4L飲水する。
- 2.食事の直後に入浴する。
- 3.入浴は44℃の湯に浸かる。
- 4.冬季には肌の露出を少なくする。 ✓
- 5.1日の塩分摂取量を6g未満に制限する。 ✓
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正答:4・5 冬季には肌の露出を少なくする。 / 1日の塩分摂取量を6g未満に制限する。
心不全の生活指導では、体液量管理(塩分・水分制限)と心負荷軽減(寒冷刺激回避・入浴管理)が重要である。
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第58回 午前第31問✓ 正解
慢性疼痛を有する患者のリハビリテーション治療で最も適切なのはどれか。
- 1.運動療法は推奨されない。
- 2.慢性腰痛では安静を指示する。
- 3.認知行動療法の導入は有効である。 ✓
- 4.患部への積極的なマッサージを行う。
- 5.疼痛が軽度であればADL訓練は必要ない。
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正答:3 認知行動療法の導入は有効である。
慢性疼痛は生物心理社会モデルで理解され、疼痛の認知・行動的側面(破局的思考・回避行動など)への介入が重要とされている。
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第58回 午前第34問✓ 正解
手指の巧緻性向上を目的とした作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1.陶芸の菊練り
- 2.籐細工の編み込み ✓
- 3.マクラメの平結び ✓
- 4.木版画の摺り
- 5.木工の鋸挽き
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正答:2・3 籐細工の編み込み / マクラメの平結び
手指の巧緻性向上には、細かい手指操作・精密な把持・指の独立した動きが求められる作業が適している。
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第58回 午後第2問✓ 正解
43歳の女性。多発性硬化症。発症から3年経過。寛解と再燃とを繰り返している。四肢筋力は軽度低下し、表在感覚が軽度鈍麻している。疲労の訴えが多く、入院となった。最近徐々に視覚障害を生じてきた。この患者に対する作業療法で最も適切なのはどれか。
- 1.針で布を縫う(裁縫)
- 2.鋸で板を切る(木工)
- 3.鍬で土を耕す(畑仕事)
- 4.木槌で刻印を打つ(革細工)
- 5.杼(ひ)で横糸を通す(機織り) ✓
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正答:5 杼(ひ)で横糸を通す(機織り)
多発性硬化症(MS)では疲労(MS疲労)が最大の問題の一つであり、特にUhthoff現象(体温上昇による症状悪化)が特徴的である。
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第58回 午後第3問✓ 正解
80歳の男性。入院リハビリテーション中に胸部不快感を訴えたため心電図を施行した。入院時の心電図(別冊No.1A)と発作時の心電図(別冊No.1B)を別に示す。考えられるのはどれか。
- 1.著変なし
- 2.徐脈
- 3.狭心症 ✓
- 4.心房細動
- 5.左室肥大
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第58回 午後第4問✓ 正解
45歳の男性。2週前に下痢症状があった。2日前から両下肢に力が入りにくくなり、病院を受診し、Guillain-Barré症候群と診断された。意識は清明で、言語機能、認知機能に問題はなかった。四肢の腱反射は低下し、感覚障害を認め入院となった。入院後、上下肢筋力が低下し、座位や食事動作が困難となり、水を飲むときにむせるようになった。入院5日目の時点で行わないのはどれか。
- 1.嚥下訓練
- 2.呼吸訓練
- 3.筋力増強訓練 ✓
- 4.関節可動域訓練
- 5.座位のポジショニング
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正答:3 筋力増強訓練
Guillain-Barré症候群(GBS)は急性期において炎症性脱髄が進行中であり、過負荷の運動は神経・筋のさらなるダメージを招く危険がある。
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第58回 午後第7問✓ 正解
40歳の女性。保険会社の営業職。くも膜下出血の診断で開頭クリッピング術が施行され、現在、回復期リハビリテーション病院に入院している。事務職への配置転換が可能であるが、本人は営業職への復職を希望している。身体機能に問題はない。Barthel Index 100点、HDS-R 25点、Kohs立方体組み合せテストIQ 88、BIT 141点、RBMT標準プロフィール14点、BADS総プロフィール8点、TMT-A 120秒、TMT-B 145秒であった。復職に向けた作業療法として最も適切なのはどれか。
- 1.営業職への復職を勧める。
- 2.課題の間違いは翌日指摘する。
- 3.関わり続けるスタッフを固定する。
- 4.グループ訓練から個別訓練へ移行する。
- 5.メモリーノートの活用方法を指導する。 ✓
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正答:5 メモリーノートの活用方法を指導する。
各評価結果を整理すると:HDS-R 25点(軽度低下域)、RBMT標準プロフィール14点(境界域〜障害あり)、BADS総プロフィール8点(障害あり)、TMT-B 145秒(注意・遂行機能の低下)であり、記憶・遂行機能障害が明確である。
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第58回 午後第8問✓ 正解
49歳の男性。右利き。脳梗塞による右片麻痺、Brunnstrom法ステージ上肢Ⅲ、手指Ⅲ、下肢Ⅳ、感覚障害を認める。MMSEは30点、高次脳機能障害は認めない。杖と短下肢装具を使用して歩行は自立。ドライブが趣味である。運転再開に向けた自動車の改造として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1.移乗ボードの設置
- 2.体幹ベルトの使用
- 3.手動運転装置の設置
- 4.ハンドルにノブを設置 ✓
- 5.左アクセルペダルへの変更 ✓
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正答:4・5 ハンドルにノブを設置 / 左アクセルペダルへの変更
右片麻痺(上肢BRS Ⅲ、手指Ⅲ)の場合、右手でのハンドル操作が困難であるため、左手でのハンドル操作補助としてノブを設置する。
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第58回 午後第9問✓ 正解
68歳の男性。急性心筋梗塞のため14日間入院し、退院後2か月が経過した。心臓リハビリテーションのために実施した検査場面を図に示す。測定項目に含まれないのはどれか。
- 1.血圧
- 2.肺活量 ✓
- 3.1回換気量
- 4.運動負荷量
- 5.酸素摂取量
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第58回 午後第10問✓ 正解
42歳の男性。右利き。自営業。3年前に脳出血発症後、回復期リハビリテーション病院を経て自宅退院し復職したが、仕事中に再発した。初発時の頭部CT(別冊No.2A)と再発時の頭部CT(別冊No.2B)を別に示す。再発時の新たな症状として最も考えられるのはどれか。
- 1.昏睡
- 2.構音障害 ✓
- 3.右同名半盲
- 4.回転性めまい
- 5.Gerstmann症候群
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